《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
あたしは憮然として言い返す。


爽介が何か言おうとした
けど――思い直したように
口を閉じると、諦めた
感じで肩をすくめた。


「ま、お前じゃそうなる
だろうな。

とにかく、事情はわかった。

悪かったな、オレのせいで
迷惑かけて」


オヤ。

思ったより素直に謝って
くんのね。


そう来られると、こっちも
あんまりイジメちゃ申し
訳ないかな? って気に
なってくる。


「まぁいいわよ。

こんなんで何日もヘコむ
ほどヤワじゃないし。

ただの誤解なんだから、
そのうち雫もわかるでしょ」


「それを願うよ。

まあ、またなんかあったら
言ってくれ。

できるかぎりでフォローするわ」


「ハイハイ」


ま、あんまり期待は
してないけどね。


下手にあたしの肩を持つ
ようなことを爽介が言ったら、
よけい事態がこじれかねない。

たぶん、こーゆーのは
放置がイチバン。


それに、雫の出方もわから
ないうちからこんなことで
悩んでたってしょーがない。
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