《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
     ☆☆☆☆☆



次の日――。


雫の態度が気になってたけど、
また呼び出されたりとか、
何か言われるってことは
全くなかった。


すれ違ったり偶然顔を
合わせる機会があると、
体を強張らせて、敵意の
ある強い視線を向けられたけど。

でも、それだけ。

爽介がなんか言って
くれたのかな?


それはわかんないし、
あえて聞く気もないけど。


でも、正直これ以上メンドい
のはカンベンしてって心境
だったから、ホッとした。


それに、今日はもう1回
例の試作品――『コフレ・
ア・ビジュー』を作って、
パパに持ってかなきゃ
いけない日だもんね。


雫も爽介も、プライベートが
どうなってようが、集中
してもらわなきゃ困る。


「ま、せいぜい頑張んなさいよ」


予想通り、早番のあたしが
あがる時間になっても、
厨房は3人とも忙しそうに
してたんで。


あたしは遠くからポソリと
そう声をかけて、帰ってきた。
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