《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
夜になって部屋で1人
のんびりしてると、遠く
玄関の方から、物音と
話し声が聞こえてきた。


パパが帰ってきたのを、
メイドとママが出迎えてる
みたい。


「9時か――早いわね」


パパの帰宅時間は日に
よってバラバラだけど、
12時前とかもよくある。

ま、社長サンはお忙しくて
当たり前だからね。


別にあたしは、パパが
帰ってきたからってあえて
挨拶に行く習慣はないんで、
そのまま部屋にいたら。


しばらくして、メイドの
1人があたしの部屋に
やって来た。


「お嬢様、旦那様が書斎に
来るようにとおっしゃってます」


「え? なんで??」


「そこまでは聞いてませんが。

珍しく早くお戻りですから、
お嬢様の近況をお聞きに
なりたいんじゃないですか?」


メイド達は当然、あたしが
パパの命令でパティスリー・
ルナ でバイトするように
なったのは知ってる。


だからそのメイドもそんな
ことを言うと、サッサと
戻ってった。
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