《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
そのどっちかでないと、
パパはご不満だったんだ。


高等部になって、あたしが
デザインの勉強したいって
言っても、猛反対された。


でも、あたしだってパパの
希望だからって興味もない
経営学を勉強するのなんか、
まっぴらゴメンだし。


散々もめた結果、ママが
あたしの肩を持ってくれて、
なんとかパリへの留学は
認めてもらえたけど。


結局、パパにとってあたしは、
素直に言うことを聞かない
親不孝な娘。

そう思われてるのが
わかってるから、あたしの
パパへの態度もすっかり
冷め切っちゃったんだ……。



パパはタバコに火をつけながら、


「どうだ、ルナでの仕事は?」


なんて、なんとも答えにくい
聞き方で質問してくる。


「どうって言われても……
ちゃんとやってるわよ」


どーせ、マッキーから新条
さん、新条さんからパパへ、
話は伝わってるに違いない
のに、なんでわざわざそんな
こと直接聞いてくんのかな。
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