《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
どうしちゃったの、あたし?
ガツンと、パパに言い返して
やればよかったのに。
あたしがどんな顔をしてた
のかわかんない。
でもパパはあたしを眺めて
かすかに唇の端をあげると、
フーッと大きくタバコの
煙をはきながら、
「今日は新条と桐生が
本社に来てな。
夏の新メニューの試作品の
試食を行った」
「…………」
知ってるわよ。
話題が変わったことに
なぜかホッとすると同時に。
その話を聞くと――否応
なしに、結果が気になって
きちゃう。
でも、パパはあたしがその
試作品に関係してることを
知ってるのかな?
それがわからないから、
あたしは努めてさりげなく
尋ねた。
「ふぅん。で、どうだったの?」
「非常に面白い作品だったよ。
味もよかった。
新条も桐生も自信があるよう
だったし、定価や材料の
仕入について話し合って終了だ」
「へぇ……」
そっか。
やっぱりあたしの思ったとおり、
『コフレ・ア・ビジュー』は
パパの目にもかなう出来
だったのね。
ガツンと、パパに言い返して
やればよかったのに。
あたしがどんな顔をしてた
のかわかんない。
でもパパはあたしを眺めて
かすかに唇の端をあげると、
フーッと大きくタバコの
煙をはきながら、
「今日は新条と桐生が
本社に来てな。
夏の新メニューの試作品の
試食を行った」
「…………」
知ってるわよ。
話題が変わったことに
なぜかホッとすると同時に。
その話を聞くと――否応
なしに、結果が気になって
きちゃう。
でも、パパはあたしがその
試作品に関係してることを
知ってるのかな?
それがわからないから、
あたしは努めてさりげなく
尋ねた。
「ふぅん。で、どうだったの?」
「非常に面白い作品だったよ。
味もよかった。
新条も桐生も自信があるよう
だったし、定価や材料の
仕入について話し合って終了だ」
「へぇ……」
そっか。
やっぱりあたしの思ったとおり、
『コフレ・ア・ビジュー』は
パパの目にもかなう出来
だったのね。