《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
お互い、ひとことも『ゴメン』
とは謝ってないけど。


でも多分、仲直りは……
そうね、初めて一緒に
飲みに行った日に成立してる。



わかってるけど。


こんなことでも言ってなきゃ、
照れ臭くてあんたが
見れないんだから……
仕方ないでしょ。



苦しまぎれに、さらに何か
言おうと口を開きかけた
ときだった。


ピンポーン♪ と、インター
ホンの音が部屋に鳴り響いて、
あたしはビクッと肩を震わせる。


「? 誰だこんな時間に――」


爽介も怪訝な顔をして、
壁際のインターホンを覗き
込んで――、


「――なんだ、さっそく来たか」


驚いたようなホッとした
ような、なんとも言えない
声を漏らす。


「え? 来たって――」


『誰が?』と聞こうとした
あたしを遮って。


爽介が通話ボタンを押した
みたいで、インターホン
からの声があたしの所にも
届いた。


『さっさと開けろ。客人だ』


え―――。


この声って………貢!?
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