《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
あたしは思わず立ち上がると、
駆け寄ってインターホンを
覗き込んだ。


「マッキー!!」


モニターに映ってたのは
貢だけじゃなくて、その隣に
マッキーもピンと背筋を
伸ばして立ってる。


「え、な、なんで
マッキーがここにっ!?」


「お前に会いに来た以外
ないだろ」


うろたえまくるあたしに
至極冷静な声で返して、
爽介は機械越しの2人に答えた。


「ハイハイ、今開ける」


そして解錠ボタンを押すと、
玄関まで歩いてって、先に
ドアのロックも開けてしまう。


「え、ま、マジでマッキーと
貢がここに来んの!?」


「マジも何も来ちまってる
からな。……コーヒー
いれとくか」


何をのんきな〜っ


1人オロオロするあたしを
放って、爽介はまた
カウンターの奥に
引っ込んでしまった。


そして、あたしが心の準備を
整える間もなく、玄関の
ドアが開き――ズンズンと
遠慮ない足取りで、2人が
入ってくる。


「アリィ!」


インターホンの前に突っ立った
ままのあたしと目があうと、
マッキーはホッとしたような
声をあげて、あたしに
駆け寄った。
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