《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
そんな……マッキーは
ちゃんとあたしに仕事
教えてくれてるよ。


あたしがここまで成長した
のも、マッキーのおかげ。


勝手に暴走したのはあたしで――
マッキーが謝ることなんて、
何もないのに……。


「まあ、とりあえず
座ったらどうだ。

これだけ人数がいるとこの
部屋も手狭だけどな」


言ったのは爽介――じゃ
なくて、あたし達につられて
部屋の入口で立ちっぱに
なってた、貢。


「お前が言うな、お前が!」


すかさず、爽介がツッコミ
ながらキッチンから出てきた。


カウンターに、新しい
マグカップが2つ置いてある。


貢はスタスタ歩いてその
カップを手にとると、
さっきまで爽介が座ってた
椅子に当然のように腰掛けて、
コーヒーを飲み出す。


「こっちは予定を変更して、
道のわからない蓮を案内
してきてやったんだ。

丁重にもてなせ」


「あのなぁ……」


そっか。

マッキーは、爽介の家
までは知らなかったんだ。

だから、家を知ってる貢が
一緒にここまで来たってこと。
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