《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「でも、どーしてここ
だってわかったの……?」


あたしの問いかけにも、
貢がさも当たり前のように
答える。


「爽介じゃ、新しい洋服を
買ってやるなんて気のきいた
ことも思い浮かばない
だろうからな。

どうせここ以外ないだろうと
簡単に予想がつく」


……どこまでも身も蓋も
ない言い方だな


爽介は閉口しきった感じで
コメカミに手をやって、


「もぉさ、お前ちょっと
黙ってろ」


そう言うとカウンターの
もう1つのマグカップを
とって、マッキーに手渡した。


マッキーはお礼を言い
ながらそれを受け取って、


「ボクは、貢が待ってて
くれてすごく助かったから、
感謝してるよ」


と、小さくほほ笑む。


――ん? 貢が待ってた?


……って、どーゆーこと?


あたしが貢に疑問の
まなざしを向けると、


「オレもあのとき裏にいた。

キミが爽介に引きずられて
いて気づかなかっただけだ」


「あ、そうなんだ……」
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