《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
と、片手を顔の前に
立てて、貢に謝った。
貢は小さく頷いて、
「大丈夫でしたよ。
じゃあオレはこれで」
無表情にそう言うと、
パタンとドアを閉めて
去っていく。
なんか、さっきから
愛想のない人だな。
オジサマ――新条さんは
笑顔で立ち上がって、
「さぁ、こっちに座って」
と、壁際にある4人掛けの
事務机みたいのを示した。
いかにも座り心地悪そうな
椅子でイヤだったけど、
とりあえず黙って座っとく。
とにかく、この右も左も
わかんない状況をどーにか
したいし。
新条さんもあたしの前に
座って、スイッと右手を
差し出してきた。
「よろしく。
ここのマネージャーの、
新条雪彦(ゆきひこ)だ」
「……はぁ……」
爽やかな声と笑顔で握手を
求められて、あたしは
ちょっと毒気を抜かれた。
入口で一騒動あったことや
パティシエの態度の
悪さに、文句のひとつでも
言ってやろうと思ってたん
だけど、なんかめんど
くさくなってくる。
立てて、貢に謝った。
貢は小さく頷いて、
「大丈夫でしたよ。
じゃあオレはこれで」
無表情にそう言うと、
パタンとドアを閉めて
去っていく。
なんか、さっきから
愛想のない人だな。
オジサマ――新条さんは
笑顔で立ち上がって、
「さぁ、こっちに座って」
と、壁際にある4人掛けの
事務机みたいのを示した。
いかにも座り心地悪そうな
椅子でイヤだったけど、
とりあえず黙って座っとく。
とにかく、この右も左も
わかんない状況をどーにか
したいし。
新条さんもあたしの前に
座って、スイッと右手を
差し出してきた。
「よろしく。
ここのマネージャーの、
新条雪彦(ゆきひこ)だ」
「……はぁ……」
爽やかな声と笑顔で握手を
求められて、あたしは
ちょっと毒気を抜かれた。
入口で一騒動あったことや
パティシエの態度の
悪さに、文句のひとつでも
言ってやろうと思ってたん
だけど、なんかめんど
くさくなってくる。