《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
ドキン、ドキン。

心臓が大きく鳴ってる。


頬が熱くなってきたみたい。



―――どうしたの、あたし?



『好き』とか、『信頼』とか。



マッキーがあんまクサい
言葉使うから、照れちゃった?


そんな言葉マジメに使う
こと、そうないもんね。



でも――。



……そうなのかな?


ドキドキする胸に、
語りかけるように。


あたしは、心の中でマッキーの
言葉を反すうして、考えてみた。



最初の頃こそ疎外感みたいのも
あったけど、いつからか
あたし、あの店で働くのが、
居心地よくなってた気がする。


腕のいいパティシエが作る
華やかでおいしいスイーツと、
マッキーを筆頭に、スタッフの
丁寧で行き届いたサービス。


客観的に見ても、いい店
だと思うし。


個人的にまぁ色々あったりも
するけど、それでも……
仕事は、イヤじゃない。


あの店で、みんなと
いるのは――楽しい。


爽介達の作ったスイーツを
見て笑顔になってるお客様を
見ると、嬉しい。
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