《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「で、だな。二次審査は
9月に行われるんだが。

それに出品するアントルメ・
ショコラとピエスモンテ――
まあつまりチョコレートの
ケーキと立体オブジェ
みたいなものだな。

それのデザインを、望月
さんと爽介の共同でやって
みないか、とゆーことだ♪」



―――え………。



「むっ、ムリムリそんなの!!」


新条さんの言葉の意味を
理解するや、あたしは
ツバを飛ばしそうな勢いで
叫んでた。


そもそもあたし、デザイン
ったってスイーツのなんて
やったことないし。


よりにもよってそんな
大きなコンクールの出品
作品のデザインなんて――
とてもじゃないけどできる
気しないよ!


「あ? なんでだよ?

久々にデザインに関われる
いいチャンスじゃんか」


爽介がさも意外そうに、
片眉を吊り上げて聞いて
くるけど。


「だからデザインって
言っても、あたしがやってた
のはファッションので!

スイーツのなんか何も
わかんないってば」
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