《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「とにかく、ムリだって。

……お断りします」


最初は爽介に、次は新条
さんに向き直って、あたしは
キッパリとそう告げる。


新条さんは寂しそうな顔をして、


「もったいないなぁ。

面白い作品が出来上がり
そうな気がするんだが」


と言った。


便乗するように、それまで
黙ってやり取りを聞いてた
マッキーも口を挟む。


「ボクも、やってみたら
いいと思うけどな」


「マッキー……」


「ボクは、さっき聞くまで
アリィがデザインの勉強
してたことも、コフレ・ア・
ビジューの原案者だった
ことも知らなかったけど。

それを聞いて、ちょっと
すごいなって思っちゃったよ。

2人のセンスの融合でコフレ・
ア・ビジューみたいな
素晴らしいケーキができたん
なら、今度も絶対にいい
ものができると思うけど」


「……………」


そんなふうに言ってくれる
のは、ありがたいけど。


でも、やっぱり……。
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