《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
あたしは小走りに爽介の
後ろ姿を追った。
ちょうど爽介は狭い小路を
抜け、一本隣の大通りに
出ようとしてる。
右折しかけた姿が見えなく
なる直前に、あたしは
追いついた。
爽介は、斜め後ろにあたしが
到着したのを首をひねって
確認すると、フッと……と
何か確信に満ちた意味ありげな
微笑を浮かべて、また
無言で歩き出す。
――まただ。
話もしていない。
顔も見ていない。
それなのに、どーして?
爽介には、あたしの考えてる
ことがつつぬけになってる
ような気がしてならない。
ときどき見せる、あいつの
笑いや瞳が。
あたしに、そんな錯覚を
起こさせるんだ……。
ソワソワ、ソワソワ。
理由のわからない焦燥感で、
心が落ち着かない……。
「―――着いたぜ」
「――――!!」
あたし達は、もう何度か
通りを渡ったり曲がったり
して、ふと我に返ると
それなりの距離を移動してた。
後ろ姿を追った。
ちょうど爽介は狭い小路を
抜け、一本隣の大通りに
出ようとしてる。
右折しかけた姿が見えなく
なる直前に、あたしは
追いついた。
爽介は、斜め後ろにあたしが
到着したのを首をひねって
確認すると、フッと……と
何か確信に満ちた意味ありげな
微笑を浮かべて、また
無言で歩き出す。
――まただ。
話もしていない。
顔も見ていない。
それなのに、どーして?
爽介には、あたしの考えてる
ことがつつぬけになってる
ような気がしてならない。
ときどき見せる、あいつの
笑いや瞳が。
あたしに、そんな錯覚を
起こさせるんだ……。
ソワソワ、ソワソワ。
理由のわからない焦燥感で、
心が落ち着かない……。
「―――着いたぜ」
「――――!!」
あたし達は、もう何度か
通りを渡ったり曲がったり
して、ふと我に返ると
それなりの距離を移動してた。