《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
爽介に声をかけられて、
あたしは改めて周囲の
景色を確認する。
メインストリートからも
駅からも離れて、そこは
もう新宿とは言っても、
すっかり静かなエリアだった。
中小企業レベルの雑居ビルが
並ぶ、あえて言うなら
オフィス街かな。
でもこの時間じゃ終わってる
会社も多いだろうから、
人通りは少ない。
そんな、それほど高くも
ないビルに挟まれて。
あたしの目の前には、白い
外壁の3階建てくらいの、
小さな建物があった。
『○△製菓専門学校』。
そう、看板がかかってる。
「ここって―――?」
「オレが通ってた専門学校。
入るぞ」
短く説明すると、爽介は
サッサと正面口に続く
階段をのぼり始める。
「えっ、入るって……!」
たしかに、玄関や他の
窓からも光が見えてて、
開いてるみたいではあるけど。
こんな時間だし、そもそも、
卒業生ったって今はもう
単なる部外者じゃないの!?
「ちょっと、ホントに
入って大丈夫なのっ」
あたしは改めて周囲の
景色を確認する。
メインストリートからも
駅からも離れて、そこは
もう新宿とは言っても、
すっかり静かなエリアだった。
中小企業レベルの雑居ビルが
並ぶ、あえて言うなら
オフィス街かな。
でもこの時間じゃ終わってる
会社も多いだろうから、
人通りは少ない。
そんな、それほど高くも
ないビルに挟まれて。
あたしの目の前には、白い
外壁の3階建てくらいの、
小さな建物があった。
『○△製菓専門学校』。
そう、看板がかかってる。
「ここって―――?」
「オレが通ってた専門学校。
入るぞ」
短く説明すると、爽介は
サッサと正面口に続く
階段をのぼり始める。
「えっ、入るって……!」
たしかに、玄関や他の
窓からも光が見えてて、
開いてるみたいではあるけど。
こんな時間だし、そもそも、
卒業生ったって今はもう
単なる部外者じゃないの!?
「ちょっと、ホントに
入って大丈夫なのっ」