《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
真剣な目つきで文句を
言ってくる爽介。


……あ、そ


別にそんなの、どーでも
いいけどね。


「てゆーか、こんな所で
何しようってのよ?」


あんたさっき、『いーもん
見せてやる』って言って
なかった?


こんな所に、どれだけの
『いーもん』があるんだか。


そんな皮肉でも言って
やろうとしてたあたしを
遮って、爽介は真っすぐに、
奥の壁際に置いてある
あたしの身長と同じくらいの
ガラスケースを指差した。


「ア·レ」


「え………?」


促されるまま歩み寄って
見てみると、それは、
ガラスケースって言っても
壁面に紙の展示物が貼って
あるもの。


創設者の写真とか古びた
賞状とかに混じって貼られ
てる、ひときわ大きくて
新しい賞状が目を引く。


そこには―――、


『第○回 

 ××スイーツコンクール


 優勝  桐生 爽介殿』


厳かな筆の書体で、そう
書かれてた。
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