《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「だから、オレが持って
帰っちまうのは悪い気がしてさ。
当時のオレの仲間は……今
この業界にいるヤツも、
そうでないヤツもいるけど。
ここは全員の思い出の場所
だし、もしここに来たら、
いつでもこれが見れるだろ。
だから」
「爽介……」
まったく、あんたは。
そーゆーところ、バカが
つくくらいの青春小僧って
ゆーか、お人よしってゆーか。
聞いてるこっちが、
恥ずかしくなっちゃうわよ。
――それに……。
アドバイスをくれたり、
励ましてくれた仲間、か。
……いいわね、あんたは。
あたしにはそんな人達、
一人もいなかったな――。
「才能があって、仲間にも
恵まれてて。
あんたはこのうえない幸せ者ね」
ポツリともらした言葉に。
爽介はピクッと眉を
動かして、あたしを見た。
「言っとくけどな。
オレだってこのコンクールで
優勝するまでに、何回も
落選とかしてるぜ」
帰っちまうのは悪い気がしてさ。
当時のオレの仲間は……今
この業界にいるヤツも、
そうでないヤツもいるけど。
ここは全員の思い出の場所
だし、もしここに来たら、
いつでもこれが見れるだろ。
だから」
「爽介……」
まったく、あんたは。
そーゆーところ、バカが
つくくらいの青春小僧って
ゆーか、お人よしってゆーか。
聞いてるこっちが、
恥ずかしくなっちゃうわよ。
――それに……。
アドバイスをくれたり、
励ましてくれた仲間、か。
……いいわね、あんたは。
あたしにはそんな人達、
一人もいなかったな――。
「才能があって、仲間にも
恵まれてて。
あんたはこのうえない幸せ者ね」
ポツリともらした言葉に。
爽介はピクッと眉を
動かして、あたしを見た。
「言っとくけどな。
オレだってこのコンクールで
優勝するまでに、何回も
落選とかしてるぜ」