《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「ウソ――たまたまじゃないの?」
「ちげーよ。マジで10回
以上落ちてると思うし。
惜しいときもあったけど、
予選にもかからなかったり、
クソミソに批判された
こともあったぜ」
「そう……なんだ」
それは、にわかには
信じられない言葉だった。
このコンクールに優勝した
のは、きっとまだ10代のとき。
そしてその後も何回か優勝
したりして、それがうちの
パパの目にとまって。
今や、高級パティスリーの
パティシエで、今度は世界
規模のコンクールに出場
するチャンスまでつかんでる。
そんな爽介にも、何度も
落選してつらい時期が
あったんだ……。
今の爽介からは、想像も
つかない。
でも、それがホントだとしたら。
爽介は――あたしなんか
よりもっともっと、
頑張ったんだね。
「オレ、自分に才能がある
とかも思ってねーしな。
今も、昔も。
ここまで来れたのは、
なんつーかまぁ、気合い?」
「ちげーよ。マジで10回
以上落ちてると思うし。
惜しいときもあったけど、
予選にもかからなかったり、
クソミソに批判された
こともあったぜ」
「そう……なんだ」
それは、にわかには
信じられない言葉だった。
このコンクールに優勝した
のは、きっとまだ10代のとき。
そしてその後も何回か優勝
したりして、それがうちの
パパの目にとまって。
今や、高級パティスリーの
パティシエで、今度は世界
規模のコンクールに出場
するチャンスまでつかんでる。
そんな爽介にも、何度も
落選してつらい時期が
あったんだ……。
今の爽介からは、想像も
つかない。
でも、それがホントだとしたら。
爽介は――あたしなんか
よりもっともっと、
頑張ったんだね。
「オレ、自分に才能がある
とかも思ってねーしな。
今も、昔も。
ここまで来れたのは、
なんつーかまぁ、気合い?」