《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
ホント、よくわかんないオトコ。
「コンクールってさ。
――怖くないの?」
唐突な質問だったと思う。
でも、どうしても聞いて
みたくて、あたしは思い
切ってストレートに聞いてみた。
爽介は目をパチクリさせて、
「怖い? なんで?」
「だって、何回も落ちてた
時期もあるんでしょ。
落ちたらヤだな、とか
思わないの?」
「落ちたらヤだとは思うぜ。
でもそれと『怖い』は違うだろ」
「そうかな……」
違うのかな?
あたしには、あんまりよく
わかんない。
「あたしは……怖かった」
トクン、と、小さく心臓が
揺れた気がした。
緊張してるわけじゃない。
でも、その感情を正直に
言葉にするのには、あたし
にはけっこうな勇気が必要
だったから。
今まで、誰にも言ったこと
なかった。
ずっと隠してた、あたしの
本当の気持ち――。
爽介は何か聞き返してくる
かと思ったけど、あたしが
そっと伺うと、ただ黙って、
ジッとあたしを見返してた。
「コンクールってさ。
――怖くないの?」
唐突な質問だったと思う。
でも、どうしても聞いて
みたくて、あたしは思い
切ってストレートに聞いてみた。
爽介は目をパチクリさせて、
「怖い? なんで?」
「だって、何回も落ちてた
時期もあるんでしょ。
落ちたらヤだな、とか
思わないの?」
「落ちたらヤだとは思うぜ。
でもそれと『怖い』は違うだろ」
「そうかな……」
違うのかな?
あたしには、あんまりよく
わかんない。
「あたしは……怖かった」
トクン、と、小さく心臓が
揺れた気がした。
緊張してるわけじゃない。
でも、その感情を正直に
言葉にするのには、あたし
にはけっこうな勇気が必要
だったから。
今まで、誰にも言ったこと
なかった。
ずっと隠してた、あたしの
本当の気持ち――。
爽介は何か聞き返してくる
かと思ったけど、あたしが
そっと伺うと、ただ黙って、
ジッとあたしを見返してた。