《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
続きを待ってる――そんな
ふうに見えたんで、あたしは
ポツリポツリと次の言葉を
紡ぎ出す――。
「パリに留学してたときに、
あたしもスクールに通い
ながら何回かコンクールに
出展したりしたんだ。
でも、ぜんぜんダメで……。
日本人はこの程度かって、
バカにしたような批評とか
されて。
そのうちだんだん、出展
するのもイヤになってきた――」
話してるうちに、そのときの
記憶がハッキリと
よみがえってくる。
悪い結果が出れば、それが
そのままスクールでも自分の
評価を落とすことになって。
シビアな先生からは、
『もう日本に帰ったら?』
なんて言われたりもした。
そんなことで負けたくなくて、
意地になってデザインに
取り組んだりしたけど、
焦ってもなかなかいい
モノはできなくて……。
「卒業までにコンクールとかで
実績を残すか、先生に特別
気に入られてコネでもないと、
どーにもならない世界
だったんだよね。
でも、どっちもムリで。
結局、何も残せないで
帰ってきちゃった」
ふうに見えたんで、あたしは
ポツリポツリと次の言葉を
紡ぎ出す――。
「パリに留学してたときに、
あたしもスクールに通い
ながら何回かコンクールに
出展したりしたんだ。
でも、ぜんぜんダメで……。
日本人はこの程度かって、
バカにしたような批評とか
されて。
そのうちだんだん、出展
するのもイヤになってきた――」
話してるうちに、そのときの
記憶がハッキリと
よみがえってくる。
悪い結果が出れば、それが
そのままスクールでも自分の
評価を落とすことになって。
シビアな先生からは、
『もう日本に帰ったら?』
なんて言われたりもした。
そんなことで負けたくなくて、
意地になってデザインに
取り組んだりしたけど、
焦ってもなかなかいい
モノはできなくて……。
「卒業までにコンクールとかで
実績を残すか、先生に特別
気に入られてコネでもないと、
どーにもならない世界
だったんだよね。
でも、どっちもムリで。
結局、何も残せないで
帰ってきちゃった」