《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
その思いを、口には出して
なかったのに。
やっぱり、まるで見透かしてる
かのようなタイミングで、
その言葉はあたしに降りてきた。
「オレは、お前を弱いとも
思ってない」
「え――――?」
爽介? 今、なんて……?
「言ったろ? 優勝とか、
そーゆー実績だってオレ
一人で勝ち取ったわけじゃ
ねーし。
てか、人間なんて一人じゃ
なんもできねーじゃん」
「一人じゃ……何も
できない……」
「あぁ。
それを思うと――お前は
パリじゃ一人だったみたい
だから、まぁなんつーか、
かわいそうだったよな。
本場だけあって相当シビアな
環境だったんだな。
『周りはみんなライバル』
ってヤツか」
その言い方は、なかなかに
的を得てると思えた。
夢に向かって必死のみんなは、
常にクラスメートを出し
抜いて自分が先に立つことを
再優先に考えてる感じ
だったから。
『みんなで一緒にいいものを
作ろう!』みたいな
ほほ笑ましい空気は、
これっぽっちもなかった。
なかったのに。
やっぱり、まるで見透かしてる
かのようなタイミングで、
その言葉はあたしに降りてきた。
「オレは、お前を弱いとも
思ってない」
「え――――?」
爽介? 今、なんて……?
「言ったろ? 優勝とか、
そーゆー実績だってオレ
一人で勝ち取ったわけじゃ
ねーし。
てか、人間なんて一人じゃ
なんもできねーじゃん」
「一人じゃ……何も
できない……」
「あぁ。
それを思うと――お前は
パリじゃ一人だったみたい
だから、まぁなんつーか、
かわいそうだったよな。
本場だけあって相当シビアな
環境だったんだな。
『周りはみんなライバル』
ってヤツか」
その言い方は、なかなかに
的を得てると思えた。
夢に向かって必死のみんなは、
常にクラスメートを出し
抜いて自分が先に立つことを
再優先に考えてる感じ
だったから。
『みんなで一緒にいいものを
作ろう!』みたいな
ほほ笑ましい空気は、
これっぽっちもなかった。