《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
さすがのあたしも、消え入り
そうなか細い声しか出ない。


勉強会してもらってた
途中にうたた寝なんて、
申し訳ないわ恥ずかしいわ……。

『消えちゃいたい』って
まさにこんな感じかも。


「ホ、ホントにゴメン!

なんかちょっと、寝不足で……」


言い訳にしかなんないけど、
一応これはホント。


昨日、明日は爽介の部屋に
行くんだって考えたら、
ドキドキしてあんまり
寝らんなかったんだ。


――それで、本人の部屋で
本人放置して寝てたら、
笑えなさ過ぎてギャグにも
なんないけど(涙)


あぁもぉ、マジで自分が
信じらんないよ~っ!!



「――まぁいいよ。

つーか、まだ30分くらい
しか経ってねーし」


しばらく黙ってあたしを
見てた爽介が、ようやく
ポツリとそう言った。


よかった……声の感じ、
あんま怒ってなさそう。


それに、そっか。

もうちょっと時間経ってる
ような気がしてたけど、
まだ30分しか経って
なかったんだ。
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