《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
そっか。

あたしって、そんなに
変わってたんだ。


自分じゃ気づかなかった
けど――マッキーがそう
言ってくれるなら、きっと
それはホントに違いない――。



――あいつのおかげ、か……。


心の中でそうつぶやいて、
あたしはフッと、吐息の
ような笑い声をもらした。



――まったく。

ホント、あいつにはかなわない。


それなのに、さっきまでの
あたしときたら……いったい
何をウジウジしちゃって
たんだろ?


あの夜、心に決めたはずなのに。


『できるとこまで、精一杯
がんばってみよう』。


あたしはデザインすることが
好きだし、それにあたしは
絶対に爽介と一緒に本選に
進みたいし、爽介を本選に
進ませてあげたいんだもん。


そう――あたしの夢と爽介の夢。


それが、今度のコンクールに
かかってるんだ――。



――そこまで考えると。


昨日の動揺が、氷が溶ける
みたいに小さくなってって。
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