《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「すいません、お待たせ
しましたか?」


あたしがジッと見つめてる
のを誤解したのか、松木
って人はちょっとあせった
ような表情で新条さんに聞いた。


「いや、別に遅刻じゃ
ないしかまわないさ」


そう言われて松木さん――かな? 年上っぽいし――
は、ホッとしたように
ニコッとほほ笑む。


新条さんとあたしは立ち
上がって松木さんに歩み寄り。

新条さんが、あたし達の
間に立ってお互いを
紹介してくれた。


「このコが、言ってた新人だ。

望月亜莉紗さん。

で、望月さん。

こっちが、ホールチーフの
松木蓮(れん)クン」


「松木です、よろしくね」


紹介を受けて、松木さんが
天使級のラブリーな笑顔で
あたしに挨拶する。


せっ、正統派王子スマイルだわ。


最初の二人はサイアク
だったけど、まともな
スタッフもいるみたいね。


そう思って喜んでたら――、


「亜莉紗クンか……。

じゃあ、キミのことは
アリィって呼ぼう。

あ、ボクのことはマッキー
って呼んでね♪」
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