《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
そんなあたしを眺めつつ、
爽介はペットボトルの水を
グイッと一口飲むと、
「――なんて言ったら
いいかわかんねーけど。
『飛翔』ってさ、もっとこう、
解放されたってゆーか……
何かを壊して羽ばたくって
イメージがあんだよな」
ピッタリの言葉を探そうと、
一生懸命考えながらの
表情で、そう説明する。
「『何かを壊して』か。
そーだね、わかる気がする」
例えば、目の前の障害
みたいなものとか。
もしくは、今の環境、今の自分。
そういうものを壊して
乗り越えないと、大きくは
羽ばたけない。
そう――あたしが、パリでの
トラウマを乗り越えなければ、
今こうして爽介といる
こともなかったみたいに。
「それに『飛翔』って、
ホントに高い所を目指してる
気がするな、あたしは」
ちょっと手を伸ばせば届く
所じゃなくて。
それよりもうんと高い、
それこそてっぺんみたいなとこ。
そーゆー高い所を目指して――
でも、恐れることなく
しなやかに。
迷うことなく、まっすぐに
高みを目指す――。
爽介はペットボトルの水を
グイッと一口飲むと、
「――なんて言ったら
いいかわかんねーけど。
『飛翔』ってさ、もっとこう、
解放されたってゆーか……
何かを壊して羽ばたくって
イメージがあんだよな」
ピッタリの言葉を探そうと、
一生懸命考えながらの
表情で、そう説明する。
「『何かを壊して』か。
そーだね、わかる気がする」
例えば、目の前の障害
みたいなものとか。
もしくは、今の環境、今の自分。
そういうものを壊して
乗り越えないと、大きくは
羽ばたけない。
そう――あたしが、パリでの
トラウマを乗り越えなければ、
今こうして爽介といる
こともなかったみたいに。
「それに『飛翔』って、
ホントに高い所を目指してる
気がするな、あたしは」
ちょっと手を伸ばせば届く
所じゃなくて。
それよりもうんと高い、
それこそてっぺんみたいなとこ。
そーゆー高い所を目指して――
でも、恐れることなく
しなやかに。
迷うことなく、まっすぐに
高みを目指す――。