《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
――なんだ。
やっぱりこれ、今の
あたし達だよ。
だって、今あたしが考えた
イメージは……まさしく、
爽介みたいだもん。
「――わかってきたかも……」
あたしは自然と口に出して
そう言うと、スケッチブックの
新しいページを開いた。
――できそうな気がする。
今のあたしと爽介を、
カタチにすればいいんだもの。
あたし達が、高みを目指す姿を。
あたしはしばらくの間、
無言で鉛筆を走らせ続けた。
爽介も息をつめて、後ろ
からそれを覗き込んでる。
それが実際にチョコで
造れるかって問題は、
とりあえず後まわし。
まずは、あたしの伝えたい
想いを、カタチにする――。
それだけに集中して。
あたしは、一気にラフ
デザインを描き上げた。
縦長のスケッチブック
いっぱいいっぱいに。
大きな卵の形をした、繊細な
蔦のように絡まる格子で
覆われた檻(おり)。
檻の卵はもう割れてて。
そこから伸びる――
ふたつの、まぶしい光。
やっぱりこれ、今の
あたし達だよ。
だって、今あたしが考えた
イメージは……まさしく、
爽介みたいだもん。
「――わかってきたかも……」
あたしは自然と口に出して
そう言うと、スケッチブックの
新しいページを開いた。
――できそうな気がする。
今のあたしと爽介を、
カタチにすればいいんだもの。
あたし達が、高みを目指す姿を。
あたしはしばらくの間、
無言で鉛筆を走らせ続けた。
爽介も息をつめて、後ろ
からそれを覗き込んでる。
それが実際にチョコで
造れるかって問題は、
とりあえず後まわし。
まずは、あたしの伝えたい
想いを、カタチにする――。
それだけに集中して。
あたしは、一気にラフ
デザインを描き上げた。
縦長のスケッチブック
いっぱいいっぱいに。
大きな卵の形をした、繊細な
蔦のように絡まる格子で
覆われた檻(おり)。
檻の卵はもう割れてて。
そこから伸びる――
ふたつの、まぶしい光。