《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
―――――は?


小首を傾げて笑ってる
松木さんを、あたしは
ポカンと見上げた。


松木さんはその反応が
とっても意外だったみたいで、


「えぇっ、気に入らない!?

じゃぁ……そうだな、
リサ、とか?」


イヤそーじゃなくて。


なに? 

この店は、外人風のコード
ネームをつけて働かないと
いけないわけ?


「そーゆー規則なんですか? 
新条さん」


本人はスルーして、
あたしは横の新条さんに聞いた。


新条さんは困ったような
苦笑いを浮かべて、


「ハハハ。

いや……ウェイターと
しては、文句なしの
ベテランだから」


松木さんと視線を合わさ
ないようにして、早口で
そう説明する。


つまり――ウェイターと
してどうかは知らないけど
こーゆー人ってわけね。



――まともなスタッフは
いないの、この店は……!


これで、セレブご用達高級
パティスリーって。

なんか、ぜんぜん信用性
ないんだけど
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