《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
――終電まで居させるのも
イヤって……どーしてよ?


あたしが、役立たずだから?

何もできないなら、居ない
方が集中できるとか、
そーゆーこと?


「そんなに……あたしが
いちゃ、ジャマなの?」


悔しいのとか悲しいのとか。


いろんな感情がゴチャ混ぜに
なって、声が震えた。


「バッ――!

ジャマとか言ってねーだろっ」


声の変化に敏感に気づいた
爽介が、あわてて立ち上がって
あたしに駆け寄ってくる。


あたしは潤んだ目元を
見られるのが嫌で下を向いた。


「そーじゃなくて。

終電の時間帯でも、ここから
駅までの道……けっこう
ガラの悪いヤツが
たむろってるだろ。

けどオレ、送ってやれねーし」


……………え?


「それよりもっと遅い時間
とか、ありえねーだろ。

それにそんなことさせて、
万一お前が体でも壊したら……」


―――爽介………?



あたしは呆然として顔をあげた。


泣きそうになってたのとか、
一瞬にして忘れちゃってる。



今聞いたことが、
信じられなかった。
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