《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
当のあたしが、全然気に
してなかったのに。
まさか爽介が、そんなこと
心配してくれてたなんて……。
それに――驚いたことは
もうひとつ。
あたしは気恥ずかしさを
ごまかして、精いっぱい
強がって言った。
「爽介が――あたしをそんな、
女のコ扱いしてくれてるとは、
思ってなかったわ」
出会った頃から、遠慮の
かけらもないキツイ態度の
連発で。
あたしも負けてないから、
しょっちゅう言いあい
ばっかしてたのに。
こんなときだけそんな目で
見てくれるなんて、フツー
思わないじゃない。
「アホか―――」
コツン、と。
あたしのおでこに、爽介の
握り拳がぶつけられた。
「女だろ、お前は」
爽介、あたしを見ようとしない。
バツの悪そうなぎこちない
顔つきで、あらぬ方向を
見たまま――、
「オレにだって――お前は
ちゃんと、女なんだよ――」
聞こえるか聞こえないかの、
小さな……すごく張り
詰めた声だった。
してなかったのに。
まさか爽介が、そんなこと
心配してくれてたなんて……。
それに――驚いたことは
もうひとつ。
あたしは気恥ずかしさを
ごまかして、精いっぱい
強がって言った。
「爽介が――あたしをそんな、
女のコ扱いしてくれてるとは、
思ってなかったわ」
出会った頃から、遠慮の
かけらもないキツイ態度の
連発で。
あたしも負けてないから、
しょっちゅう言いあい
ばっかしてたのに。
こんなときだけそんな目で
見てくれるなんて、フツー
思わないじゃない。
「アホか―――」
コツン、と。
あたしのおでこに、爽介の
握り拳がぶつけられた。
「女だろ、お前は」
爽介、あたしを見ようとしない。
バツの悪そうなぎこちない
顔つきで、あらぬ方向を
見たまま――、
「オレにだって――お前は
ちゃんと、女なんだよ――」
聞こえるか聞こえないかの、
小さな……すごく張り
詰めた声だった。