《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
『ゴメンゴメン、突然驚かせて

でも、オレもいきなり
だったんだよ』


『いきなりって?』


『今夜は、社長と取引先の
接待受けてたんだけど。

帰る途中に、急に社長が
店に寄ろうって言い出して……』


何? じゃあ、来たのは
パパの意志ってこと?


あたしは再びビックリして、
爽介としゃべってるパパを
眺めた。


あたしがいるって
知らなかったのかな?


――ううん、そんなはずない。

新条さんはあたしが毎晩
ここに残ってるの知ってるもの。

店に寄ろうって話が出た
時点で、パパにも言って
くれてるはず。


爽介のコンクール参加は、
店の評判にも関わる大事な
ことだから、あたしが
デザインで協力することも、
新条さんが報告してない
わけない。


ちゃんと確認はしてなかった
けど、そうに決まってるって
勝手に思ってた。


それをパパがどう思ってるか
とか別に聞きたくもなかったし、
イヤミでも言われちゃウザい
からあえて聞こうとはして
なかったんだけど……。
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