《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
『まぁ、デザインに協力
してるアルバイトって
ことで、話は合わせて
くれると思うから』


新条さんが申し訳なさそうに
そう言うんで、あたしは
渋々引き下がった。


まぁ、新条さんのせいじゃ
ないことはわかったし、
もう来ちゃってんだから
どうしようもないんだけど。


あたしまで爽介の前で
くだらない小芝居しなきゃ
なんないなんて――気分は
超サイアク


そう思ったとき。


ちょうど爽介とパパの話も
ひと区切りついたみたいで、
爽介があたしに向かって、


「亜莉紗、社長に会うの
初めてだろ?

挨拶しとけよ」


とか言ってくる。


――初めてじゃないわよ


……なんて言えるワケも
なく……(涙)。


「はじめまして。
――望月亜莉紗です」


限りなく平坦な調子でそれ
だけを言うと、パパも社長
然としたもっともらしい口調で、


「お疲れ様。社長の神月だ。

キミのことは新条から
聞いているよ」


「はぁ、どうも」


あーっ、気持ちワルッ!!

なんで実のパパとこんな
会話しなきゃいけないん
だか……
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