《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
きっとあたしがウンザリ
してるのがわかってるん
だろーな。

新条さんがすぐさまさりげなく、


「そうそう、そのピエスの
試作のはかどり具合はどう
なんだ? うまくいってるか?」


そう口を挟んで、あたしと
パパの話を中断させてくれる。


爽介は曖昧な笑顔になって、


「残念ながら、今ちょっと
壁なんですけど。

でも絶対、どうにかしますから」


「ふむ、そうか。

まあ頑張れよ。
まだ期間はあるからな」


「ハイ!」


気合いの入った返事を返す
爽介に、パパが調理台の
上の、まだ軸と台座しか
形になってないピエスを
見ながら、


「全貌がよくわからんな。

あれのデザイン画はあるのか?」


――――え゙っ!?


思わずギョッとしてパパを
見るあたし。


ナニ言ってんのこのオッサン??


デザイン画って言ったら――
あたしが描いたのじゃない。


ジョーダンじゃない!

んなの見られるのはゴメンよ。


「あ、あの……!」
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