《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
なんて言ったらいいか
わかんないけど、とりあえず
止めなきゃ!
そう思って口を開いたん
だけど、それよりも一呼吸早く、
「ありますよ。これです」
別の調理台の上に置いて
あったデザイン画を、爽介が
パパに手早く渡してしまう。
――だーっ、早いわよ爽介っ!!
あたしは人知れず握り拳を
震わせたけど、時すでに
遅し……。
「ほう……」
パパは爽介に手渡された
デザイン画を、舐めるように
見出した。
今パパの手にあるそれは、
爽介の家で描きあげたの
とは別モノ。
あのラフデザインをもう
一度描き直して、細部の色
までちゃんと塗った――
いわば完成型。
デザイン画としての仕上がりは、
あたしは申し分ないと
思ってるけど――それでも、
パパに見られるのは気が
気じゃない。
だってパパは、そもそも
あたしがデザインの勉強
したがるのに猛反対だったし。
パリに留学してる時だって、
中途半端な子供の遊び
だろう、くらいのこと
言ってバカにしてた。
わかんないけど、とりあえず
止めなきゃ!
そう思って口を開いたん
だけど、それよりも一呼吸早く、
「ありますよ。これです」
別の調理台の上に置いて
あったデザイン画を、爽介が
パパに手早く渡してしまう。
――だーっ、早いわよ爽介っ!!
あたしは人知れず握り拳を
震わせたけど、時すでに
遅し……。
「ほう……」
パパは爽介に手渡された
デザイン画を、舐めるように
見出した。
今パパの手にあるそれは、
爽介の家で描きあげたの
とは別モノ。
あのラフデザインをもう
一度描き直して、細部の色
までちゃんと塗った――
いわば完成型。
デザイン画としての仕上がりは、
あたしは申し分ないと
思ってるけど――それでも、
パパに見られるのは気が
気じゃない。
だってパパは、そもそも
あたしがデザインの勉強
したがるのに猛反対だったし。
パリに留学してる時だって、
中途半端な子供の遊び
だろう、くらいのこと
言ってバカにしてた。