《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
――パパが……あたしの
デザインを、褒めた――?


あたしはア然として、その
光景を眺めてるだけだった。


夢でも見てるんじゃないの? 
って、まさにそんな心境。


だって……アリエナイわよ。
パパが、あたしのデザインを
褒めるなんて。


ひょっとして、爽介の
モチベ下げないように、
とりあえずああ言ったとか?


――ううん、それはない。


だってパパ自身もさっき
そう言ってたように、
爽介が本選まで行けるか
どうかで、店の知名度も
大きく変わる。


パパは会社の利益が
関わってるときに、気遣い
とか遠慮なんて一切しないもの。

気に入らないことがあれば、
歯に衣着せないでズケズケ
言ってくるはず……。



――それじゃあ、パパが
ああ言ったのは……。

ホントに、あたしのデザインを
『いい』って思ったから……?


呆然と立ち尽くしてる
あたしの周りで、他の3人の
話は勝手に進んでってた。


「しかし、新条から聞いた
ところでは、毎晩遅くまで
やってるそうじゃないか。

勤務も早朝からなのに、
体調の方は大丈夫なのか?」
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