《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「え、何? どーしたの?」
問いかけたあたしに、爽介は
眉間にシワを寄せて、
「社長達と話してる間に――
終電の時間、過ぎちまった」
――なんだ、そんなこと。
「別にかまわないわよ。
タクで帰るわ」
あたしはそう告げると、
隅の椅子に置いてあった
自分のポーチをつかんだ。
それを見て、爽介はちょっと
意外そうな顔をする。
さっきまであんなに『帰らない』
って言い張ってたのに、
急におとなしく帰ろうと
してるから、逆に拍子抜け
したって顔。
その顔が少しおかしくて、
あたしは小さく笑いを
もらしながら、
「今夜はひとまず、
おとなしく帰るわよ」
爽介がかたくなにあたしを
早く帰そうとしてた理由が、
心配してくれてたから
だってわかったし。
パパ達が来たこともあって
だいぶ作業が中断しちゃった
から、爽介も早く試作に
戻りたいだろうしね。
それに――なんとなく、
今夜はこのまま家に帰った
方がいい気がするから。
問いかけたあたしに、爽介は
眉間にシワを寄せて、
「社長達と話してる間に――
終電の時間、過ぎちまった」
――なんだ、そんなこと。
「別にかまわないわよ。
タクで帰るわ」
あたしはそう告げると、
隅の椅子に置いてあった
自分のポーチをつかんだ。
それを見て、爽介はちょっと
意外そうな顔をする。
さっきまであんなに『帰らない』
って言い張ってたのに、
急におとなしく帰ろうと
してるから、逆に拍子抜け
したって顔。
その顔が少しおかしくて、
あたしは小さく笑いを
もらしながら、
「今夜はひとまず、
おとなしく帰るわよ」
爽介がかたくなにあたしを
早く帰そうとしてた理由が、
心配してくれてたから
だってわかったし。
パパ達が来たこともあって
だいぶ作業が中断しちゃった
から、爽介も早く試作に
戻りたいだろうしね。
それに――なんとなく、
今夜はこのまま家に帰った
方がいい気がするから。