《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
気を抜くと涙があふれそうに
なってるあたしに、パパは
知ってか知らずか、問いを
重ねてくる。
「あの2つの球体は、お前と
桐生を表現したつもりか?
大きい方を、小さい方が
追いかけるような構図だったが」
――さすがはパパ、って
言うべきなのかな?
だてに、全チェーン店の
メニューにダメ出ししてる
わけじゃない、って感じ?
それとも――もしかしたら
あたしのパパだから?
そんなにハッキリ、
言い当てちゃうのは。
「そうよ。
だってあたしと爽介、
2人の作品だし」
「そうか――」
もう一度、煙を吐き出し
ながらそうつぶやいたパパの
表情が、心なしかほんの
少しだけ、緩んだような
気がした。
そしてパパは、ゆっくりと
そのタバコを灰皿に押し
付けて火を消して、穏やかな
声で、こう告げる。
「まあ、あとは桐生の
腕次第と言えなくもないが。
お前もできることは
精いっぱいやるといい」
「パパ……。
認めてくれるの?
あたしが――またデザインに
取り組むのを」
なってるあたしに、パパは
知ってか知らずか、問いを
重ねてくる。
「あの2つの球体は、お前と
桐生を表現したつもりか?
大きい方を、小さい方が
追いかけるような構図だったが」
――さすがはパパ、って
言うべきなのかな?
だてに、全チェーン店の
メニューにダメ出ししてる
わけじゃない、って感じ?
それとも――もしかしたら
あたしのパパだから?
そんなにハッキリ、
言い当てちゃうのは。
「そうよ。
だってあたしと爽介、
2人の作品だし」
「そうか――」
もう一度、煙を吐き出し
ながらそうつぶやいたパパの
表情が、心なしかほんの
少しだけ、緩んだような
気がした。
そしてパパは、ゆっくりと
そのタバコを灰皿に押し
付けて火を消して、穏やかな
声で、こう告げる。
「まあ、あとは桐生の
腕次第と言えなくもないが。
お前もできることは
精いっぱいやるといい」
「パパ……。
認めてくれるの?
あたしが――またデザインに
取り組むのを」