《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
唐突な話題に思わず目を
丸くするあたし。


でもパパは、そんなあたしの
反応にはおかまいなしで
話を続けた。


「だから必死で父を手伝い……
その背中を追いかけた」


――そうだったんだ。


それは初めて耳にする、
パパの夢の話だった。


パパが若い頃からおじい様を
手伝ってたのは知ってたけど……
その理由なんて、聞こうと
したこともなかったな……。


「私は別に、お前が
デザインというジャンルに
身を置くのが反対なわけ
ではない。

お前がどう思っていたかは
知らんが――」


――反対されてると
思ってたわよ。

だって実際ずっと、
反対してたじゃん。


心の中で、精いっぱいの
強がりを言う。


でもそんなつまんない意地も――
パパの次の言葉で、全部
粉々に砕けて消えた。


「お前が本当に『夢を追う』
ということを理解したの
なら――できるところまで
やってみればいい」


「パパ………!」
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