《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「いいの?

今日はもう切り上げちゃって?」


「だから、今夜くらいはって
言ってんだろ。

味が勝負のアントルメに
かかりだしたら、どーせ
オレまた禁酒だしな」


そっか。


ピエスも試食用のパーツを
何個か用意するって聞いてる
けど、試食はついでみたいな
もので、あくまで審査基準は
作品の芸術性とその技術
らしいから。


「お酒が飲めるのも今の
うちってわけね」


「そーゆーこと。

まぁ、壁をクリアした
中祝いを兼ねて、な」


なるほどね。


そーゆーことなら、久々に
それもいいかもしんない。


「んじゃ、行きましょーか。

お店は……こないだの、
あそこでしょ?」


初めて爽介があたしを
連れてってくれたところ。

お祝いのときはいつもそこに
決めてるって言ってたバー。


「わかってんじゃん♪

んじゃちょい待ってて。
コレしまったら着替えて
くっから」


そう言って、爽介は明るく
笑った。





     ☆☆☆☆☆


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