《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
さっきのムカつきを思い
出して、キツい視線で睨み
つけてやるけど。


二人は作業に集中してて、
あたしが来たことすら
気づいてない感じ。


「? どうしたのアリィ?

こっちだよ?」


厨房を見てたせいで歩く
のが遅くなってたあたしに
気づいて、マッキーが
あたしを呼んだ。


小走りで追いつくと、
マッキーは来た方向とは
反対にあるもうひとつの
ドアを開ける。


「ここから先が店内だよ。

今はみんな、オープン
準備でこっちにいるから」


そのセリフどおり、ドアを
入った先はけっこう
騒々しかった。


ドアのすぐ近くがテイク
アウトのショーケースと
レジで、左手奥の方は、
ずっとカフェのスペースが
広がってる。


その色んな所に、あたしや
マッキーとお揃いの制服を
来たスタッフが散らばり、
せっせと掃除とか、
テーブルセッティング
とかしてた。

10人ちょいは居るかな。

店の規模も大きいけど、
思ってたより大人数。
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