《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「前に言ったと思うけど。

ホントマジで……
どーなってもしんねーぜ」


「…………いいよ」


熱くて力強い爽介の両腕を
全身で感じながら、あたしは
そっと、瞳を閉じた――…。




     ☆☆☆☆☆




そこから先は――全部が、
まるで夢の中の出来事
みたいだった。


爽介と一緒にお店を出て、
すぐに拾ったタクシーで
爽介の部屋に向かう。


その間、爽介は一言も
しゃべらなかったけど、
ずっとあたしの右手を
握ってくれてた。


部屋に着くと、爽介は
蛍光灯をつけようとした
けど――あたしがその手を
引いて、遮った。


「――――?」


疑問の目を向ける爽介に、
黙って首を横に振る。


「……わかったよ」


少しの間の後、優しい声で
そう答えて。


爽介は、リビングの窓際に
あるチェストの所まで移動
すると、その上に置かれてる
ルームライトをつけた。


「わ………」
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