《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
せいぜい夕方頃までしか
この部屋にいたことは
なかったから、そのライトが
ともるところを見たのは初めて。
楕円形のコロンとした
フォルムのライトは――
意外にも、さっきまでいた
バーとよく似た、青い光を
放って。
バーのものみたいな揺らめきは
ないけど、白い壁に家具の
影が長く伸びて、青い光との
コントラストを作り出して……。
そう――まるで、滅んだ
海底都市に迷い込んだような。
そんな不思議な感覚を、
あたしに与えた。
――そっか。爽介って
ブルーが好きなんだ……。
ボーッとした頭で、今さら
ながらそんなことを考える。
マグカップもブルーだったし、
私服はモノトーンが多い
けど、差し色でブルー系を
いれてることが、けっこう
よくあったっけ……。
この状況でのんきにそんな
こと考えてる自分が、何だか
自分でちょっとおかしい。
――どうしちゃったのかな、
あたし?
今夜はもう、自分が自分
じゃないみたい。
この部屋にいたことは
なかったから、そのライトが
ともるところを見たのは初めて。
楕円形のコロンとした
フォルムのライトは――
意外にも、さっきまでいた
バーとよく似た、青い光を
放って。
バーのものみたいな揺らめきは
ないけど、白い壁に家具の
影が長く伸びて、青い光との
コントラストを作り出して……。
そう――まるで、滅んだ
海底都市に迷い込んだような。
そんな不思議な感覚を、
あたしに与えた。
――そっか。爽介って
ブルーが好きなんだ……。
ボーッとした頭で、今さら
ながらそんなことを考える。
マグカップもブルーだったし、
私服はモノトーンが多い
けど、差し色でブルー系を
いれてることが、けっこう
よくあったっけ……。
この状況でのんきにそんな
こと考えてる自分が、何だか
自分でちょっとおかしい。
――どうしちゃったのかな、
あたし?
今夜はもう、自分が自分
じゃないみたい。