《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
熱い瞳があたしを焼き
尽くすような目で見てる。


きっとあたしの鼓動も、
ものすごく速くて――同じ
ように、爽介に伝わってるね。



――あたしも、同じ気持ち
だよ、爽介。



爽介と――ひとつに、
なりたい――…。



爽介の瞳を見つめたまま、
あたしはゆっくりと頷いて。


そうして、そっと瞼を閉じた。


「こないだはギリギリ
押さえたけど。

――今夜は、逃がしてやらねー」


風のような声が通り過ぎたと
思うのと同時に、あたしの
唇は、ふさがれてた。


息もできないくらい、
強引で、熱くて。


立ってられなくなるような
――激しいキス。


もうダメだよ、あたし。


こんなキスされたら――
心のタガがはずれちゃいそう。


――いいかな?


はずしちゃっても、
いいかな――?




愛してる、爽介。



すごくすごく、大好き。
< 327 / 384 >

この作品をシェア

pagetop