《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
そうね……、
社長秘書とか、そーゆーの?


別にあとを継いであげる気
なんてさらさらないけど、
日本に帰ってきて、
これからどうするか
決まってたわけじゃないし。



でも――パパの話は、
そんなのとは全く違ってた。


パパの命令は。

あたしに、アルテミスの
店の1つで、アルバイトと
して働けってものだった。


上層部が集まる本社じゃなくて。

お店で、しかも、ただのバイト!?


マジで、パパの考えてる
ことはワケわかんない。


社会経験って、ナニ?


「パパ、頭おかしくなった
んじゃないの?

社長の娘がバイトで働く
なんて、パパがいい笑い者
になるわよ」


マジカンベンしてよって
感じで、あたしは近くの
ソファにドサッと座り込み
ながら、投げやりに言った。


ところがパパはシレッと
した口調で、


「それなら心配ない。

お前には、私の娘だという
ことは隠して、働いてもらう」
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