《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「――――は?」


「面接で採用した、ただの
新人ということだ」


「ふっ……ふざけないでよっ!!?」


あたしは座ったのも
つかの間、すごい勢いで
立ち上がってパパに食ってかかる。


「なんでそんなこと
しなきゃいけないのよ!?

それじゃカンペキ学生の
バイトとかわんないじゃない!」


「だから最初から
そう言ってるだろう」


「じょっ、ジョーダンじゃない!

マジやってらんない」


こんなことなら、もっと
パリに居座ってればよかった。


向こうで通ってた
スクールが終わっちゃった
から帰ってきたけど――
まさかこんなウザい思い
するハメになるなんて!


ショックでもう声も出ない
あたしに、パパは容赦なく
たたみかける。


「店はもう決めてある。

前に話したろう? 
去年オープンした、
『パティスリー・ルナ』だ」


「え……それって――」


名前だけはなんとなく覚えてる。
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