《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「……お疲れ様です」


こんな挨拶するの生まれて
初めてでちょっと戸惑った
けど、とりあえず同じ
ように返しとく。


3人はあたしから離れた
テーブルに座ったけど、
しばらくするとひとりが
チョコチョコとあたしの
とこに歩いてきた。


「ねえ、ご飯食べないの?」


「え……うん。食欲なくて」


「えーっ、だいじょーぶ!?

夕方までまだ長いよぉ!?」


――なんかやたら元気なコだな。


「大丈夫よ。

食べて気持ち悪くなっても
ヤだし」


あたしがヘータンに答えると。

そのコはまだちょっと何か
言いたそうだったけど、
『そっかぁ』と引き下がった。


そのまま自分のテーブルに
戻るかと思いきや、


「望月さん、だったよね?

あたし、早瀬咲希(はやせ・さき)

望月さんが来るまでは、
あたしがイチバンの新人
だったんだぁ」


と、人懐っこそうな目を
クリクリさせて、自己紹介
してくる。
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