《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
「いや。まずはロープレ
だから、大丈夫だよ」


「ロープレ?」


「ああ、ロールプレイング。

ボクをお客様に見立てて、
練習するんだ」


あ、なるほどね。

それならまあ、
できないことはないか。


「じゃあ、オープンしたら
今日は裏で待機してて」


「ハーイ」


ホールチーフのマッキーは
オープン直後はしばらく
店内の各部のチェックって
仕事がある。


テイクとかドリンクパン
トリーとか、それぞれの
パートが問題なく稼動
してるか確認して、何か
あれば指示出したりしてるんだ。


それはもうわかってたん
で、あたしは素直に返事
して、店がオープンすると
すぐ裏に引っ込んだ。


他の表のスタッフは全員
配置についてるから、
とーぜん裏にいるのは
あたしだけ。


突っ立ってても疲れるんで
とりあえずテーブルの所の
椅子に座って、マッキーを待つ。


ほおづえついてボーッと
してると……イヤでも、
厨房の3人の声が聞こえてきた。
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