《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
仕方ないか……。

まあ、別にそこから素性が
バレるってわけでもないし。


あたしは観念して、周りの
コ達に説明し出した。


「美大生じゃないよ。今は
――まぁ、フリーターだけど。

ちょっと前までデザインの
勉強してたんだ」


「デザイン!? 服とかの?」


「ウン」


「そうなんだぁ。

専門学校みたいなとこ?」


「まあ、そんなとこ」


パリにあるデザイン
スクールだなんて言ったら
もっと突っ込まれちゃうに
決まってるから、そこは
伏せとく。


「そっか、それでデザイン
画なんて描けるんだねー」


みんな今の説明で納得して
くれたみたいで、それ以上
詳しく聞いてくるコは
いなかった。


てゆーかみんなあたし自身
より、やっぱ携帯の方に
キョーミがあるみたい。


「いいなー。

あたしのケータイもこんな
ふうにしたーい!」


「ねー! 今キラキラ系
とか盛りまくるのとか、
超流行ってるもんね。

うらやまし〜い」
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