《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
ゼンゼン事情がわからなくて、
厨房に入っていいかも判断
つかず突っ立ってたら、
新条さんがあたしの背中を
押して厨房に入るよう促した。


「なるほど、そういうこと
だったんだな。

なら話は別だ。
望月さん、キミもぜひ見てくれ」


「は、はぁ……」


押されるままに厨房に足を
踏み入れるあたし。


なんか、雫と貢の驚きつつも
あたしを検分するような
視線が、痛いんですけど


でも新条さんはそんな
あたしを、みんなが待ち
構える調理台の方に強引に
誘導する。


近くまで来ると、爽介が
ちょっと動いてスペースを
空け、あたしにそこへ来る
よう視線で示した。


「これだ」


爽介の手が示すのを追って、
調理台に視線を落とすと――。



「―――うわ、キレィ……!!」



そこには。



眩しいくらいの色とりどりの
光が、あふれてた。



蛍光灯の光を浴びて、
キラキラ、キラキラ。
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