《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ･プリンス〜

固める材料――ゼラチン
とか寒天とかかな？　
それを変えたり作り方を
変えたりして、時間差が
出るようにしてるんだ。


｢すごい……｣


他の２種類も続けて食べて
みたけど、どれも
超おいしかった。


それに専門家の新条さんの
批評を聞きながら食べたんで、
これがどれだけ完成された
スイーツなのかが、すごく
よくわかった。


｢うん、これならいける！

まさにこの夏にふさわしい
メニューだ！｣


自信と喜びに満ちた新条
さんの言葉に、あたしも、
両手を上げて賛成したい
気分かも。


｢ありがとうございます｣


右手を差し伸べてきた新条
さんとガッシリ握手を
交わして、爽介はお礼を言う。


その表情は――達成感って
いうのかな。

何かをやり遂げた満足感と、
自信にあふれてて、なんか
ちょっとだけ、まぶしかった。


コイツ、こんな顔も
できるんじゃん。


こんなふうに、明るく
笑えるんじゃん。