《完》極上☆SWEETS!! 〜愛しのショコラ・プリンス〜
キラキラした見た目と、
いくつもの味が中に
詰まってる感じ。

小箱の中の、色とりどりの
小さな宝石たち。


ウン、ピッタリかもしれない。


声の主――爽介を見ると、
爽介は驚いた顔であたしを
見てた。


「――なに?」


「お前、フランス語
わかんのか?」


「あ――ま、まぁね」


ヤバい。

そりゃーこないだまでいた
もん、トーゼンわかる。

でも、わかんないフリ
しとけばよかった

あまりにすんなり耳に
入ってきて、ケーキの
イメージともピッタリ
だったから、つい……。


なんてごまかそうか頭を
巡らすけど、とっさにいい
ウソが思い浮かばない。


軽くあせり出したら、


「宝石箱か、いいな!

商品名だし『コフレ・ア・
ビジュー』でいくか。

貢や雫も何か提案あるか?」


ちょっと強引だけど、
新条さんナイスフォロー!


貢達に話が振られたんで、
爽介ももうあたしのことは
気にしてなかった。
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